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人と自然が千年先も共生できる庭とは?ダン・ピアソンが手がけた「十勝千年の森」を訪問|北海道ガーデン街道

  • 6 時間前
  • 読了時間: 3分
雨の中、森の縁にピンクの花と薄紫の小花が一面に咲く自然の草地。しっとり静かな雰囲気。


大雪・富良野・十勝を結ぶルートには、9つの代表的なガーデンがあります。


その中でも、特に印象に残ったガーデンのひとつが「十勝千年の森」です。


400ヘクタールもの広大な土地を、千年先も人と自然が共存できる森とガーデンにしていく、という想いから始まった森林再生プロジェクト。


十勝千年の森には、「アースガーデン」「フォレストガーデン」「メドウガーデン」「ファームガーデン」「デザイナーズガーデン」という、5つのテーマガーデンがあります。


このガーデンを手掛けたのは、世界的に知られるイギリスのガーデンデザイナー、ダン・ピアソン。


十勝の在来種や、そこにルーツを持つ園芸種、さらに気候の似ている北米の植物などを選び植栽したガーデンは、十勝の雄大な自然と調和し、美しい風景をつくり出していました。


今回は帰りの便の都合もあり、「メドウガーデン」と「アースガーデン」の二つのガーデンを訪れましたが、それでも十分に心に残る場所でした。


【メドウガーデン】


森の遊歩道脇に「Meadow Garden」と書かれた案内板と大きな岩。雨上がりの湿った地面に落ち葉が散る。
雨上がりの木道を、薄緑の傘を差した2人が歩く。周囲は草花に囲まれ、しっとり静かな風景。

森を抜けると、メドウガーデンの入口に到着。

ウッドのアプローチが、メドウガーデンへと続いていきます。



紫とピンクの野花が一面に咲く自然の草原。緑の茂みと木々が広がり、静かで秋めいた雰囲気。
木々の間に、紫や赤紫の野花が一面に咲く草原。緑の葉が広がり、静かで自然豊かな景色。
木道のある草花園。黄金色の草むらと白や紫の野花が広がり、奥に木々が茂る静かな曇り空の風景。
背の高い茶色い草原の向こうに木々が茂り、左に黒い建物が見える曇り空の静かな風景
木道脇にピンクの花房と薄紫の野花が咲く自然庭園。奥に緑の木々が並び、静かな初秋の風景。
紫やピンクの野花が咲き乱れる湿った草地に、木道が奥へ続く。曇り空の下、静かで自然豊かな風景。
森を背景に、赤色の野花が一面に咲く緑の草原。雨上がりのような静かな景色。
雨の中、木道の脇に白い花やすすき状の草が咲く静かな庭園。奥に緑の樹木が広がる。

雨がしとしと降る中、メドウガーデンの宿根草は赤や紫、黄金色に輝き、息をのむような美しさを見せていました。


ダン・ピアソンは、この地に自生する草花も取り入れながら、約80種類、35,000株もの宿根草を、色合いや形、質感、開花時期などを考慮して、17種類のパターンに組み合わせています。

そして、それらをあえてランダムに植えることで、まるで自然の草原のような美しい景観をつくり出していました。


ガーデンスタッフによると、雨の日は花の色がより一層鮮やかに見えるのだそう。


雨に濡れた植物はしっとりと艶やかで、晴れた日とはまた違った表情を見せてくれました。

静かな雨音の中で眺めるメドウガーデンは、どこか幻想的で、心に残る美しさでした。


【アースガーデン】


雨の中、草地に立つ案内板。左にEarth Garden、右にHidaka Mountainsの見出し、地図や山並み写真と説明文が並ぶ。
雨の中の芝生が一面に広がる。鮮やかな緑の起伏と一本木、遠くに霞む山並みが静かな雰囲気。
雨の中の芝生が一面に広がる。手前に大きな岩、右に芝の道、奥に木々と霧にかすむ丘が広がる静かな景色。

晴れた日には日高山脈を望むことができ、自然と一体となったガーデンが目の前に広がります。

山から続いているかのように、芝生の丘が波打つようにデザインされていて、訪れる人が自然の造形美を楽しめる、遊び心に満ちた空間でした。



緑深い森の小道脇に案内板 石の記憶 が立ち、英題 Recollection of Stones も見える。落ち葉の地面に静かな雰囲気。
森の中の石畳の小道と低い石壁。苔むした地面に囲まれ、緑の木々が生い茂る静かな景色。
森の中の石畳の小道で、薄緑の傘を差した人が茶色い建物の前に立つ。雨上がりのしっとりした静かな雰囲気。

もともとこの地域にあった麦飯石(ばくはんせき)を活かしたアート作品。


庭一帯には、この麦飯石が埋まっていて、空気や水をきれいにしてくれるそうです。



アースガーデンは、日高の雄大な山々がガーデン全体を包み込むように広がっていて、そのスケールの大きさに圧倒されました。


一方、ナチュラリスティックガーデンの手法を取り入れたメドウガーデンでは、十勝の在来種とそのルーツを持つ宿根草がバランスよく植栽されていて、夏から秋へと移ろう植物の姿を感じることができました。


自然の中に溶け込むようにデザインされた美しい風景に、心から感動しました。

今度は、今回訪れることができなかったガーデンも、ゆっくり時間をかけて巡ってみたいと思います。



【ダン・ピアソンとは】

ダン・ピアソンは、イギリス出身のガーデンデザイナー・ランドスケープデザイナー。

RHSガーデン・ウィズリーやキュー王立植物園などで園芸を学び、1987年から庭園デザインの仕事を始めました。

自然の風景を生かした「ナチュラリスティックな植栽」の第一人者として知られ、日本では「十勝千年の森」や「六本木ヒルズのルーフガーデン」などを手がけています。

また、富山県南砺市の「Play Earth Park Naturing Forest」では、施設全体のランドスケープとガーデンエリアを担当しており、2027年初夏の開業が予定されています。





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