ロハスガーデンズの考える
メンテナンスフリーの庭
03
雑草の生えない庭の作り方
雑草との限りなき戦い
一戸建ての住宅を購入して、念願のお庭も手に入れ、子どもたちやペットを遊ばせたり、友人とバーベキューしたりなど、庭のある生活は非常に豊かな気持ちにさせてくれることでしょう。
しかし、しばらくすると、ある悩みを抱えることになります。
お庭のお手入れ、メンテナンスです。
その一つが、雑草抜き。
お庭に関する一番の悩みが、この雑草に関する問題なのではないでしょうか。
梅雨の時期、また暑い夏の時期などには凄まじい勢いで雑草が生えてきます。
ついこの間の休日に抜いたばかりなのに・・・と呟きながら、酷暑の中、大粒の汗をかきながら腰をかがめて雑草を抜くのは考えるだけでも憂鬱になりますね。
その結果、だんだん、ほったらかしになってしまい、せっかくのお庭を「見なかったことにする」という方も少なくないでしょう。
お客さまからも「雑草を生えなくするにはどうしたらよいか」というご相談をたくさんいただきます。
結論から言いますと、お庭にまるっきり雑草を生えなくする方法はありません。
風によって集まったわずかな土ぼこり、砂ぼこりにも雑草は生えてきます。当然のことながら雑草といってもそれは生き物です。自分たちの生存に適した場所であれば、そこに住み着きたいということで生えてくるのです。
そこで、雑草を完全に生えなくするということではなく、「雑草自身が生きていくことが難しい状況」を作り出すことを考えてみましょう。雑草が生えにくい方法や雑草抜きに手間がかからない方法をご紹介します。
雑草を生えなくするにはお庭の土の面を減らすという方法があります。
では、どうやって土の面を減らせば良いのでしょうか。
いくつかのアイデアと施工例をご案内いたします。
①芝張り
雑草の生える箇所にあらかじめ芝を張って(植えて)しまいます。
芝が成長することで雑草は生えにくくなり、雑草が「生きにくい」状況となります。
ただし、芝を張るということは、その芝を刈ることが必要になります。
また、芝の中に紛れ込む雑草もいます。その場合は、芝と一緒に刈ってしまうか、余裕があれば抜いてしまいましょう。
②グラウンドカバー(地を這う性質の植物)や丈夫な宿根草を植える
芝と同様に、あらかじめ土を覆う植物を植える事により、雑草を生えにくくします。
芝と異なり芝刈りの手間はかかりません。この点は非常大きなポイントですね。
お手入れもしやすくなります。
ただし、苗で購入することが多いので、芝よりも初期コストがかかります。
また、芝と違い、踏圧に耐えるものは少ないです。
おすすめのグラウンドカバーは日向と日陰で異なります。
日向であればリッピア、クラピア、ディコンドラ、リシマキア、ヒメツルソバ
クリーピングタイム、エリゲロンなど。
半日陰から日陰であれば、ディコンドラ、リシマキア、ユキノシタ、フッキソウ
などがおすすめです。
宿根草はアガパンサス、ツワブキ、ニューサイラン、オミナエシ、ユーパトリウム、グラス類、リスマスローズ、ローズマリー、チェリーセージなどがおすすめです。
③砂利敷き
芝刈りも面倒だし、植物も必要ないという方は、砂利敷きにすることをおすすめします。
ただし、ホームセンターなどで砂利を購入して敷き詰めるのは要注意!
すぐに雑草が生えてきます。
砂利を敷く場合は、事前に防草シート、もしくは「から練り」(モルタルと砂を混ぜたもの)を敷いた後に砂利を撒きます。
建物裏によく使用されるビリ砂利、6号砕石と呼ばれる砂利は安価ですが、黄色やベージュ、ピンクなど様々な色のついた化粧砂利はとても雰囲気が優しく上品になりますが、お値段がちょっと上がります。
砂利の上にも土ぼこりが集まると雑草が生えますし、落葉の掃除がしにくいという欠点はありますが、施工しやすく、よく行われる手法です。
④木を植える
高木や低木をはじめから植えてスペースを埋めてしまいます。木が伸びると木陰ができるので雑草が生えにくくなるんです。
さらに樹木を植えると、木漏れ日ができるので、夏はオーニングが必要なくなります。
夕暮れ時は夕日に照らされた絵画のような樹木の美しい影を見ることもできます。さらに鳥も訪れるのでお友だちにもなれます。
ただし、木のお手入れが必要となります。
樹木の種類や状況に応じて年1回程度の剪定が必要です。
⑤ウッドデッキ、テラスを作る
庭の一部をデッキやテラスにすることにより、くつろぎのスペースを作成しつつ、雑草の生える箇所を埋めてしまいます。
自然の営みを活用したメンテナンスフリーの庭や、緑を取り入れた暮らしをおすすめするロハスガーデンズではウッドデッキまたはテラスと①~④のいくつかを組み合わせた最適なプランをご提案いたします。